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次世代車開発にポスト「京」活用 理研など参加

2017.11.07
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会見する理研計算科学研究機構の平尾公彦機構長(左)と坪倉誠チームリーダー=神戸市中央区港島南町7

会見する理研計算科学研究機構の平尾公彦機構長(左)と坪倉誠チームリーダー=神戸市中央区港島南町7

 理化学研究所(理研)計算科学研究機構は6日、スーパーコンピューター「京」の後継機の運用を見据え、自動車メーカー各社が開発工程で共同利用できるシミュレーション技術を確立しようと、企業や大学などによるコンソーシアム(連合)を設立した。京の後継機を生かし、自動車産業の競争力向上を試みる。

 後継機は、現行機の最大100倍の計算性能があり、2020年ごろに運用が始まる予定。理研によると、自動車産業では設計技術の進歩が速く、シミュレーション技術を共有することで、製品の機能向上とコスト低下の両立を図る。

 名称は「HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)を活用した自動車用次世代CAE(コンピューター・アシステッド・エンジニアリング)コンソーシアム」。参加団体は理研のほか、13社、6大学で、トヨタ自動車やアイシン精機、東洋ゴム工業(兵庫県伊丹市)、神戸大など。京を使った開発では、風洞実験に匹敵する精度の空力予測が可能になった。後継機では、車体の強度や振動、騒音、エンジンの熱害などに対象を広げ、各部門の開発を一体的に進めることを目指す。

 会長に就いた坪倉誠・同機構複雑現象統一的解法研究チームリーダーは会見で「開発によってシミュレーションにかかる時間を大幅に短縮したい」と力を込めた。(長尾亮太)