ひょうご経済プラスTOP 経済 「経営責任」どう明確化 神鋼、改ざん発覚1カ月

経済

「経営責任」どう明確化 神鋼、改ざん発覚1カ月

2017.11.08
  • 印刷
神戸新聞NEXT

神戸新聞NEXT

 神戸製鋼所がアルミニウム製品などの検査データを改ざんした問題は、8日で公表から1カ月を迎える。安全性検証が進み7日時点で納入先470社、全体の約9割で一定の安全が確認された。原因究明の結果と再発防止策が今週内にもまとまり、年内完了を目指して外部委員会の調査が進んでいる。今後、川崎博也会長兼社長の進退を含む経営責任の明確化が焦点となってきそうだ。(高見雄樹)

 神戸製鋼は、取締役会に経営トップを選ぶ指名委員会を置いていない。現トップが後継を指名し、取締役16人のうち独立社外取締役の5人に候補を示して意見を聞く仕組みだ。5人には、2006年から08年まで経済産業事務次官を務めた北畑(きたばた)隆生氏(67)=三田学園理事長=や、SRIスポーツ(現ダンロップスポーツ)社長を務めた馬場(ばんば)宏之氏(63)らがいる。

 同社の定款では、社長は取締役の中から選任する。社外取締役などを除く8人は、川崎氏の他にコンプライアンス(法令順守)担当の梅原尚人(なおと)氏(62)や、データ改ざんが相次いだアルミ・銅部門長金子明氏(63)、機械部門長山口貢氏(59)ら副社長4人、専務が3人いる。

 取締役でない専務執行役員以下24人の執行役員や社外から経営トップを迎える場合は、臨時株主総会を開いて社長候補を取締役に選任する必要がある。

 川崎氏は10月26日の会見で「外部調査委の意見も参考にする」と話した。

 過去30年間に社長を務めた6人のうち、専務から昇格した川崎氏を除く全員が副社長から社長に就いた。会長と社長が同時に引責辞任した09年も、当時の佐藤廣士副社長(現相談役)が社長になった。

 15年3月に免震装置ゴムのデータ改ざんが発覚した東洋ゴム工業(伊丹市)は、発覚半年後に当時の常務執行役員が社長に昇格し、会長を外部から招く人事を発表。11月に臨時株主総会を開き、2人を取締役にする手続きを踏んだ。

 16年4月に燃費データの不正が発覚した三菱自動車は、1カ月後に社長と副社長の辞任を発表。日産の傘下に入り、会長が社長に復帰した。