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伝統の海老芋守りたい 姫路の若手農家が再興へ

2017.11.21
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姫路の海老芋の栽培を受け継ぐ岡本将司さん(右)と、ひょうごの在来種保存会の池島耕さん=姫路市兼田

姫路の海老芋の栽培を受け継ぐ岡本将司さん(右)と、ひょうごの在来種保存会の池島耕さん=姫路市兼田

 100年以上の歴史を持つ「姫路の海老芋」。後継者不足で存続が危ぶまれている兵庫の伝統野菜を再興させようと若手農家の岡本将司さん(30)が栽培に励んでいる。先輩農家から技術を学ぶ岡本さんは「味が良く、見た目も個性的なこの海老芋を守りたい」と意欲を燃やしている。

 海老芋はサトイモの一種。しま模様と曲がり具合がエビに似たことから名付けられた。市川下流の姫路市兼田地区で受け継がれる「姫路の海老芋」は明治30年代には栽培され、最盛期の昭和30年代には京都や東京に出荷していたが、夏の土寄せなどきつい農作業が敬遠され、今では高齢農家数人が栽培するのみだ。

 岡本さんは大学卒業後に食品商社などに勤めた後、実家の農業を継ごうと昨年1年間、神戸市西区の楠本農園で修行。今年4月から父母らと1・2ヘクタールの農地で葉もの野菜を生産しながら海老芋の栽培も始めた。

 「皇室に献上したことなど歴史を聞いて廃れさせてはもったいないと感じた。地域に貢献したい思いもあった」と岡本さん。「師匠」と呼ぶ地元生産者の岡本洋子さんに土づくりから種の植え付け、水やり、土寄せなどを学ぶ。

 海老芋の復活を支援する「ひょうごの在来種保存会」とも連携を深める考え。岡本さんは「姫路の海老芋の魅力を広く伝え、若い生産者仲間も増やしていきたい」と話す。(辻本一好)