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三菱電機 がんの粒子線治療装置を日立に譲渡

2017.12.07
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 三菱電機(東京)は7日、がん治療に使われる粒子線治療システム事業を来年4月、日立製作所(同)に譲渡し、両社の事業を統合すると発表した。譲渡額は非公表。国内外で競争が激しくなる中、医療機器を総合的に展開する日立への統合で開発力を高めていくことにした。

 粒子線治療装置は、放射線の一種である粒子線を腫瘍に照射し、副作用が少なく、先進国を中心に利用拡大が見込まれている。

 三菱電機は同装置で国内トップシェアだが、海外展開が遅れている。国内では9施設に納入し、うち兵庫県内では県立粒子線医療センター(たつの市)と神戸陽子線センター(神戸・ポートアイランド)で稼働している。同装置事業の従業員は約100人で、神戸市兵庫区の電力システム製作所内の一部で製造。事業譲渡に伴い、製造は終了し、従業員は日立への出向などで雇用を維持する。

 日立は同装置を北米やアジアなど国内外で販売。磁気共鳴画像装置(MRI)やエックス線診断装置など医療機器を幅広く開発製造している。(井垣和子)