ひょうご経済プラスTOP 経済 神明、21年上場目指す 連携する農家らを株主に

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神明、21年上場目指す 連携する農家らを株主に

2017.12.12
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米を使ったビジネス展開について話す神明の藤尾益雄社長=神戸市中央区栄町通6

米を使ったビジネス展開について話す神明の藤尾益雄社長=神戸市中央区栄町通6

 米穀卸最大手、神明(神戸市中央区)の藤尾益雄社長は11日までに、神戸新聞社のインタビューに応じ、2021年12月のクリスマスごろに株式公開を目指すことを明らかにした。米や野菜、魚介類の調達から食品製造、レストランまでバリューチェーンを構築し、連携する農家や食関連業者らを株主に日本の食を国内外にアピールしていく考えだ。(辻本一好)

 藤尾社長は「上場することで特に多くの農家に株主になってもらい、目標を共有して国内農業を守っていきたい」と話した。

 また、和食が世界で最も人気のある外国料理になっている状況を指摘。大規模稲作農家と生産効率化を進めて価格の安い日本米の輸出を増やす一方、手軽なパックご飯や女性に人気の玄米製品などで国内の米消費を拡大したいとした。

 藤尾社長は「株主総会などはドーム球場などの会場でインパクトのあるものにしたい。そこで生産者と議論もし、これから農業や食に関わる若い人に夢を持ってもらえるようにしたい」と語った。

 同社は、キノコ生産販売大手雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)や居酒屋チェーンワタミ(東京)、食材宅配サービスショクブン(名古屋市)などに出資し、青果卸大手東果大阪(大阪市)を買収した。回転ずしチェーン元気寿司(宇都宮市)の親会社でもあり、最大手あきんどスシローと統合協議を進めている。17年3月期の連結売上高は1824億円。

 ふじお・みつお 1965年生まれ。芦屋大卒。89年、神明入社。2003年、専務営業本部長、07年に社長就任。農業の6次産業化に取り組む神明アグリイノベーションの社長や、回転ずしチェーン元気寿司の会長などを兼任する。神戸市中央区出身。