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被災地や子ども支援へ財団設立 洸陽電機創業者

2018.01.17
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ボランティア支援のため設立した財団の事務所に勤務する山本吉大さん=神戸市中央区八幡通4

ボランティア支援のため設立した財団の事務所に勤務する山本吉大さん=神戸市中央区八幡通4

 災害被災地や貧困の子どもの支援に関わる企業を増やそうと、電力販売を手掛ける洸陽電機(神戸市中央区)の創業者で前社長の山本吉大さん(47)=兵庫県芦屋市=が、個人資産から約1億円を投じて財団を設立した。大手、中小を問わず法人会員を募り、人手や資金の不足に悩む支援団体などとの橋渡し役になることを目指している。(内田尚典)

 山本さんは1993年、電気工事で創業し、太陽光発電などを扱う年商200億円超の企業に成長させた。2017年2月に会長を退任すると、社会の課題解決を「第2の起業」にした。経済的に苦しい環境で育ち、芦屋市の集合住宅に住んでいたときに阪神・淡路大震災を経験したことなどから、災害と子どもをテーマに決めたという。

 17年6月、一般財団法人大吉財団(同)を設立。山本さんが理事長、洸陽電機で部下だった青井介さん(35)=高砂市=が事務局長を務める。「汗をかく」を理念に掲げ、神戸で子ども向けの防災啓発、九州北部豪雨の被災地で支援活動などに参加しながら、事業計画を練った。

 法人年会費は1口3万円。中小企業がボランティア休暇を導入しやすいよう、社内規定のひな形を提供し、有給休暇を使わずに活動できる環境づくりを後押しする。希望する従業員には無料で個人賛助会員になってもらい、人手が必要なときに情報を流す。3年間で1万人の登録を目指す。

 一方、NPO法人などの団体に対しては、助成金に加え、ベンチャーの経験を生かして効率的な組織運営などを助言。連携を広げて労力や物資のニーズを集め、企業の支援が行き渡るよう調整する。被災地に駆け付けて前線基地にするキャンピングカーを注文済みで、1月末に納車予定だ。

 山本さんは「活動に参加して従業員が人間的に成長することで、企業は元気になる。建設機械などの専門技能を生かす有償の支援や、会員間の相互支援の仕組みもつくりたい」と話す。2月4日、神戸ポートピアホテルで賛同者の募集を兼ねた設立記念パーティーを開く。大吉財団事務局TEL078・241・3751