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特装車大手が国内拠点増強 新明和と極東開発

2018.04.12
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1月に完成した極東開発工業のテールゲートリフター生産工場=愛知県小牧市(同社提供)

1月に完成した極東開発工業のテールゲートリフター生産工場=愛知県小牧市(同社提供)

 兵庫県内の特装車大手、新明和工業(宝塚市)と極東開発工業(西宮市)が、国内生産拠点の増強を進めている。トラックの荷台後部で積み降ろしを補助する昇降装置「テールゲートリフター」の需要が高まっていることを受け、極東開発は新しい生産工場を建設して4月中の全面稼働を目指す。一方、新明和は5月までに組み立てエリアを拡大するなどして作業効率を高める。車両の製造ライン新設や塗装設備増設などにも取り組み、両社とも数十億円を投じる。(大島光貴)

 リフターは新明和が国内シェア約5割、極東開発が約4割を占める。同社によると、インターネット通販の拡大などで物流関係車両の需要が拡大。人手不足で女性や高齢の運転手が増え、受注が増えているという。

 極東開発は、月に約千台を生産できる名古屋工場(愛知県小牧市)の旧工場がフル稼働となっていたため、従業員が時間外や休日出勤で対応していた。定時内で作業ができるよう、この1月に新工場を稼働させ、生産を順次移管している。新工場は鉄骨造り一部3階建て、延べ床面積約5800平方メートルで、生産効率を3割程度高めている。

 また、冷凍車や保冷車のシェアも高めようと2017年、愛知県内の子会社工場で、専用の断熱パネルを製造するラインを更新。中・小型ダンプトラックをつくる横浜工場(神奈川県大和市)でも18年度後半に、自動溶接ロボットの増強などにより効率化、自動化を進めた製造ラインの新設を計画している。

 一方、新明和もリフターなどを製造する寒川工場(同県寒川町)で5月までに、組み立てなどを行う「架装」エリアを広げ、組み付けに使う装置「治具」も集約して、作業効率を改善する。従来比で約1割の生産能力向上を見込むという。

 また、ごみ収集車の製造を担う広島工場(広島県東広島市)でも17年10月、塗装設備を1機増設。18年2月には完成検査用の建物を新築した。「顧客ニーズに対応するため(生産能力の)増強を決めた」(同社)といい、各生産拠点で設備投資を進めている。