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「兵庫のり」加工拠点新設 姫路・妻鹿漁港

2018.04.17
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県漁連が開設した「のり加工センター」。1日の生産量は最大10万8千枚=いずれも姫路市白浜町

県漁連が開設した「のり加工センター」。1日の生産量は最大10万8千枚=いずれも姫路市白浜町

加工スペースを清潔に保つためのエアシャワー室

加工スペースを清潔に保つためのエアシャワー室

のり加工センターの外観

のり加工センターの外観

 兵庫県漁業協同組合連合会(明石市)は今年1月、姫路市の妻鹿漁港に「のり加工センター」を開設した。最新の加工設備を導入したほか、外部からの異物混入防止や衛生管理を徹底。安心、安全をキーワードに、輸出量の拡大を図るなど、生産量全国2位を誇る兵庫県のノリのブランド力のさらなる向上を目指す。(山路 進)

 県産のノリは毎年11月~翌5月、神戸市兵庫区から淡路島、赤穂市までの沖合で28漁協の226業者が生産する。昨シーズンの生産量は約14億4千万枚(1枚は縦19センチ、横21センチ)と佐賀県に次ぎ全国2位、生産金額は約167億8千万円と同3位。しっかりとした質感で、すし店やコンビニを中心に出荷される。

 県漁連は、2014年1月にノリ製造販売「東海屋」を子会社化し、大阪市内にあった同社の加工施設を使って、焼きのりや味付けのりなどの販売を始めた。同3月からノルウェーへの輸出を開始し、昨年6月にはスペインにも拡大。昨年は当初の約5倍の約180万枚を輸出した。

 新センターは、同施設の老朽化に伴い、国や県から約1億5千万円の補助を含む計約2億6千万円で整備。今年1月、鉄骨平屋建て(延べ床面積約992平方メートル)が完成した。

 製造ラインは「焼き」「コーン焼き」「味付け」の三つで1日最大10万8千枚を加工できる。ノリ乾燥用の火入れ機、異物や破れのあるノリの選別機も最新型を導入。加工エリアはノリの品質保持に適した湿度40%を保ち、空調機器はフィルターを完備。手洗い場、エアシャワー室も設けた。輸出も視野に、食品衛生管理の手続きを定めた国際基準「HACCP(ハサップ)」を満たしている。

 新センターの小林豊弘工場長(46)は「兵庫のりは、色が黒く、香りも味も良い。さらに安心、安全も合わせ、輸出先を増やすなど国内外にPRしていきたい」と話した。