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バイオ診断薬の新拠点 シスメックス、神戸に

2018.05.09
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シスメックスが新設するバイオ診断薬センターのイメージ図(同社提供)

シスメックスが新設するバイオ診断薬センターのイメージ図(同社提供)

 検体検査機器・試薬メーカーのシスメックス(神戸市中央区)は8日、血液の固まりやすさや免疫の各検査で用いるバイオ診断薬について、開発から生産、物流までを一貫して手掛ける拠点「バイオ診断薬センター」を、同市西区の西神工業団地に新設すると正式発表した。2019年4月から稼働させる。

 ヘマトロジー(血球計数検査)分野が売上高の6割を占める同社だが、拠点新設を通して、同じく中核事業と位置付ける血液凝固、免疫の検査分野の収益力を強化する。

 同社の研究開発拠点テクノパークと、子会社のシスメックス国際試薬に隣接する約2万9400平方メートルの敷地に、3棟(延べ床計約4万1千平方メートル)を建てる。投資額は180億円。

 血球計数検査は化学合成で試薬を生産するが、体内の反応を再現する血液凝固と免疫の両検査は、タンパク質や生物由来の原料を用いて診断薬をつくる。原料は細胞培養や遺伝子組み換えタンパク質など多岐にわたり、これまで主に外部から調達してきたが、拠点新設により自社生産へ切り替える。開発から試作、量産化までの技術開発を一貫して手掛けることで安定した品質の製品供給を目指す。

 また、生産と物流面でデジタル化を進めるほか、作業動線が最短となるような設備配置にすることで生産に要する時間を短縮する。消費量に連動した効率的な生産体制も築くという。(長尾亮太)