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退院後の介護施設探し支援企業 VCから資金調達

2018.06.11
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米国系ベンチャーキャピタルから資金を調達したクラセルの川原大樹社長と平山流石COO=神戸市中央区雲井通5

米国系ベンチャーキャピタルから資金を調達したクラセルの川原大樹社長と平山流石COO=神戸市中央区雲井通5

 退院する人の介護施設探しを支援するITベンチャーのKURASERU(クラセル、神戸市東灘区)は11日、米国系ベンチャーキャピタル(VC)から5千万円を調達したと発表した。資金をシステム開発や営業に振り向け、事業拡大を図る。

 500スタートアップス・ジャパン(東京)が、クラセルによる第三者割当増資を全額引き受けた。起業家育成プログラムで神戸市が提携する米VCの日本法人に当たる。

 退院後も自宅療養が難しい人の介護施設を病院が探す際、本人の希望する地域や料金、必要な医療処置などをクラセルの専用サイトに入力すると、条件に合う施設が分かる仕組み。介護施設側も、個人情報が伏せられる形で事前に退院予定者が分かるため、病院に受け入れの意向を申し出られる。従来の電話やファクスによる問い合わせと比べ、人手を減らせる上に照会先も広げられるという。

 同社は、介護現場で働いたことがある川原大樹社長(30)とIT技術者の平山流石最高執行責任者=COO=(30)が2017年10月設立。起業を支援する市の神戸スタートアップオフィスに参加し事業戦略を練った。これまで同市内の46病院と128の介護施設が同社のサービスを使った。

 川原社長は「病院スタッフや患者、その家族の知識量に依存していた施設探しを改善し、最適な環境を選べるようにしたい」と話している。(長尾亮太)