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皮革卸の神戸ヤマヨシ 創業以来初の完成靴を開発

2018.07.05
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開発した靴を手にする神戸ヤマヨシの山田博康社長=神戸市長田区大橋町9

開発した靴を手にする神戸ヤマヨシの山田博康社長=神戸市長田区大橋町9

 靴の関連産業が集積する神戸・長田の皮革素材卸、神戸ヤマヨシが、創業以来初めて完成品の靴を開発して販売を始めた。従来のように靴メーカーに素材を卸す事業にとどまらず、自ら生み出した靴をお客さんに届ける。そんな思いで、天然皮革の風合いや軽さにこだわり、まち歩きが楽しくなるように仕上げた。

 同社は、相談役の山田良貞氏が靴・皮革販売商社の営業マンを経て1986年設立。2011年に後を継いだ2代目の山田博康社長は「素材提供を通してメーカーを支える」ことを引き続き主な使命としつつ、靴の企画・販売を通してさらなる販路拡大を模索。地元の靴メーカーの協力を受けて開発を進めた。

 製品は、港をイメージさせる青と白の組み合わせなど6種類の色合いをそろえた。坂が多い神戸を歩きやすいように、材料を工夫して軽い靴に仕上げている。靴の表面に直径約1センチの穴をちりばめ、靴下の色と組み合わせを楽しめるように工夫したという。

 4月から順次、百貨店の催しやネット通販などで販売を始めた。一足1万5800円。同社では個人向けに皮革素材も販売している。山田社長は「今回開発した靴を通して、皮革素材の販売会社が長田に存在することを広く知ってもらいたい」と話している。同社TEL078・621・8880

(長尾亮太)