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タイヤの走行騒音4分の1に 東洋ゴム工業が新技術開発

2018.07.12
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東洋ゴム工業が開発したタイヤの空洞共鳴音を低減するフィルムとスポンジ=名古屋市港区

東洋ゴム工業が開発したタイヤの空洞共鳴音を低減するフィルムとスポンジ=名古屋市港区

東洋ゴムが開発したタイヤの空洞共鳴音を低減するフィルム=名古屋市港区、ポートメッセなごや

東洋ゴムが開発したタイヤの空洞共鳴音を低減するフィルム=名古屋市港区、ポートメッセなごや

 東洋ゴム工業(兵庫県伊丹市)は、走行時にタイヤから車内に伝わる騒音を低減する技術を開発した、と発表した。タイヤ内の空気が振動して生じる「空洞共鳴音」を、特殊なフィルムなどを内蔵することで約4分の1に抑えた。本年度中の製品化を目指す。

 空洞共鳴音は、高速道路の継ぎ目や荒れた路面を通った際に聞こえやすい。ガソリン車はエンジン音にかき消されるが、電気自動車(EV)では際立つといい、車内の快適性を保つ上でタイヤに起因する騒音の低減が課題だった。

 新技術は、多数の穴があいたフィルムをタイヤに内蔵することで空洞共鳴音を抑える仕組み。音は穴を通ると低減することに着目した。空気の通り道に合わせてフィルムを山なりに装着すると静音効果があり、円筒形のスポンジ16個を挟む形で配置した。いずれもポリウレタン製で、タイヤと同等の耐久性を確保した。

 空洞共鳴音は200~250ヘルツの低周波数帯域に集まる。自社製タイヤの車で走行試験したところ、同帯域で最大12デシベルの低減効果を得られたという。

 名古屋市で11日始まった自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」に出展しており、開発担当者の榊原一泰さん(41)は「タイヤを通じ、車に乗る人に快適な空間を提供できれば」としている。(大島光貴)