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食品企業、増産へ投資相次ぐ 総菜など「中食」市場拡大で

2018.07.19
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ロック・フィールドが神戸工場に導入したラベルを自動で貼り付ける機械(同社提供)

ロック・フィールドが神戸工場に導入したラベルを自動で貼り付ける機械(同社提供)

 総菜などの「中食」市場が拡大する中、好業績の続く食品企業の設備投資が相次いでいる。フジッコ(神戸市中央区)は鳴尾工場の製造ラインを増設。ロック・フィールド(同市東灘区)も静岡ファクトリー(静岡県磐田市)に新工場建設を計画しており、神戸ファクトリーに省人化のための設備を導入した。売れ筋商品や新商品の供給能力を底上げし、需要を取り込む。

 フジッコは、9期連続で売上高の過去最高を更新している。パックや袋入り総菜の2017年度売り上げは前年度比8%増。昨秋に全国発売したパック総菜「おかず畑」の「おばんざい小鉢」シリーズは、少量2パックを1セットにしたことが支持され、「生産が追いつかない」(同社)という。また、首都圏と近畿で昨年テスト販売した同シリーズの「サラダ」も、9月1日に全国発売に踏み切る。

 鳴尾工場は、四つあるおばんざい小鉢の製造ラインを2ライン程度増やし、19年度初めに稼働させる。増設費用は数億円とみられる。

 一方、ロック・フィールドは3期連続で売上高の過去最高を更新し、設備投資を続けている。

 17年度は神戸ファクトリーを増床するなど生産設備に約7億8千万円を投資。ほかに、同ファクトリー内の「企画開発ラボ」を改装し、今秋にも本格稼働する静岡の加工技術研究施設「野菜研究所」も整備した。

 18年度の生産設備への投資額は約5億3千万円。神戸工場にパック詰め商品の包装機械を導入し、店頭で行っていたサラダや総菜のパック詰め作業を移管して省人化を図る。サラダの主力工場の静岡ファクトリーには、20年度に4棟目の工場を建設する。

 日本総菜協会(東京)によると、17年の総菜市場は10兆555億円(前年比2・2%増)。少子高齢化や共働き世帯の増加を背景に、初めて10兆円を超えた。業態別の売上高の伸び率は百貨店や総合スーパーを押さえてコンビニや食品スーパーが前年度比3%以上と最も高く、食品企業を交えた競争が激化している。(塩津あかね)