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神鋼の4~6月期決算 経常利益、前年同期比でほぼ半減

2018.08.01
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神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区脇浜海岸通2

神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区脇浜海岸通2

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は1日、2018年4~6月期連結決算を発表し、経常利益が前年同期比54・9%減の127億4900万円とほぼ半減した。生産トラブルなどで鉄鋼部門が振るわなかったほか、製品データ改ざん事件の影響でアルミ・銅部門の落ち込みが全体を押し下げた。(横田良平、藤森恵一郎)

 一連のデータ改ざんによる4~6月期の影響額は約25億円。このうちアルミ・銅部門は約10億円で、顧客への補償費用などを織り込んだ。他社への受注流出によるシェア低下について、東京都内で会見した勝川四志彦専務執行役員は「アルミを中心に若干ある。歩留まりが悪化し、製品の出荷量が減っている影響もある」とした。

 データ改ざんでは、7月に不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で法人として起訴された。勝川氏は「起訴された事実の内容を精査し、適切に対応する」と述べた。

 同部門では原油価格の上昇も重なり、経常利益は前年同期比37億円減の24億円にとどまった。このほか、鉄鋼部門では加古川製鉄所で生産設備が故障。粗鋼の減産と販売数量の減少に、復旧の費用負担も重なり、経常利益は前年同期に比べ122億円減の8億円だった。

 売上高は、機械部門で大口案件があったことや、中国で油圧ショベルの販売が好調で、前年同期比10・0%増の4783億1800万円だった。

 神鋼は同日、19年3月期の連結業績予想を修正。中国で建設機械の需要が続くとみて、売上高を2兆300億円に引き上げた。従来予想は1兆9900億円だった。2兆円台は09年3月期以来、10年ぶり。鉄鋼の生産トラブルや原料価格の上昇で利益予想は据え置いた。データ改ざんによる罰金などの負担額は織り込んでいないという。