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神明、中国に精米工場 日本の品質管理をアピール

2018.08.09
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精米工場でコメを袋に詰める従業員ら=8日、中国遼寧省丹東

精米工場でコメを袋に詰める従業員ら=8日、中国遼寧省丹東

 コメ卸最大手の神明(神戸市)は8日、運営権を取得した中国遼寧省丹東の精米工場の稼働開始式典を開いた。日本の品質管理の仕組みを取り入れ、地元の契約農家が収穫したコメを加工し、安全性をアピールする。日本の消費量が右肩下がりの中で、人口約14億の中国市場向けに販売拡大を狙う。

 神明の藤尾益造(みつぞう)取締役は、中国の国有企業と契約し、運営権を取得したのに伴う7日の契約調印式で「中国全域に品質の良いコメを出荷したい」と強調した。来年は年3万トンの出荷を目指す。

 もみすりや異物除去など精米の各工程で加工状況を数値化し、品質を管理する。食品安全に関する国際認証も取得。品種や精米日などの生産流通履歴も把握できるようにした。

 神明が中国でコメの販売に力を入れるのは、日本の1人当たりの年間消費量が1962年度をピークに半分未満に減った事情がある。米農務省によると、中国の年間消費量は日本の約17倍。稼働開始式典には、牛丼チェーン「すき家」を傘下に持つ外食大手ゼンショーホールディングスや、持ち帰り弁当店「ほっともっと」を展開するプレナスの中国担当者ら神明の顧客も参加した。