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低価格住宅で業績伸長 小野・藤本工務店

2018.08.10
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低価格の規格住宅で業績を伸ばす藤本工務店の藤本和敬代表取締役=明石市花園町

低価格の規格住宅で業績を伸ばす藤本工務店の藤本和敬代表取締役=明石市花園町

 小野市の住宅メーカー、藤本工務店が、低価格の規格住宅で業績を伸ばしている。資材や間取りを規格化することで建築コストを抑制。太陽光パネルを標準装備して施主が売電収入を得られるようにし、住宅ローンの負担を抑えるのが特長だ。2023年までに営業拠点を兵庫県内5カ所に増やし、売上高25億円を目指す。(大久保斉)

 住宅は「イエテラス」「ソーラーリッチ」「シンプリエ」の3シリーズ。建築材料の木材をはじめ、外壁や内装材、ドア、台所、風呂などのほか、300通りの間取りも全て規格化することで建築コストを低減。施工価格(土地代を除く)を約千万円~約1500万円にした。

 太陽光パネルを標準装備にしたのも特長。自家消費分を除いて売電すると、35年ローンの場合で月々の支払いを3万円台に抑えられるという。施主の照準を年収300万円前後の世帯に定めており、藤本和敬代表取締役(50)は「家賃を払う感覚でマイホームが手に入る」と話す。

 同社は1952年に創業し、72年に法人化した。もともと「入母屋」と呼ばれる重厚な日本家屋を得意としたが、建築需要の減少や借り入れの金利負担などが響いて、99年に債務超過に転落した。その後、独自に住宅を規格化することで経営再生を進めた。

 12年、東証マザーズ上場で低価格の規格住宅を設計・施行するフィット(東京)のフランチャイズチェーン(FC)に加盟。同社の事業モデルを活用して施工件数を伸ばし、収益を改善させた。18年度の売上高見込みは4億2500万円と、14年度に比べ3倍に拡大する見通しという。

 現在は「いえとち本舗」の店名で小野市と明石市に営業拠点を置く。今後は加古川市、姫路市などにも開設し、23年までに5店舗に増やす考えだ。藤本代表取締役は「新卒採用に力を入れて、営業態勢を強化したい」と話している。