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「ダブル正社員」普及へサイト開設 神戸の求人求職支援会社

2018.09.21
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複業型正社員の求人求職サイトを始めた亟々美和さん(左)と森本光則さん=神戸市中央区雲井通5、起業プラザひょうご

複業型正社員の求人求職サイトを始めた亟々美和さん(左)と森本光則さん=神戸市中央区雲井通5、起業プラザひょうご

 求人求職支援のWSQUARE(ダブリュースクエア、神戸市中央区)は20日までに、二つの会社に同時に正規雇用される働き方「ダブル正社員」の普及を目指すウェブサイト「W●(●は2乗)」を開設した。1週間のうち数日を製造業、残りを飲食店や農業法人などに、いずれも正社員として勤務する想定。時短、兼業型の正規雇用に特化した国内初のマッチングサービスとしている。(内田尚典)

 同社は2018年1月、中小企業コンサルタントの亟々美和さん(43)=神戸市=と、自動車販売会社社長の森本光則さん(42)=三木市=が設立した。それぞれ社長と取締役を務める。

 今後、同サイトに求人広告を出す企業を募り、掛け持ちを禁じる就業規則の見直しなど、受け入れの準備を支援する。サイトを通じて求職者が二つの企業に別々に応募し、両方から内定を得ればダブル正社員となる。二つの会社を組み合わせた求人も企画する考えで、5年後に約500社の利用を目指す。

 亟々社長は「非正規雇用の拡大が格差や消費の鈍化を招いた。多様な働き方と、安定雇用やキャリア形成が両立する環境づくりに貢献したい」と事業目的を説明。森本取締役は「(自動車販売会社で)別の会社と掛け持ちを希望する社員や就職希望者が出てくれば応じたい」と話す。

 政府は昨年、働き方改革の一環として、原則禁止していた会社員の副業、兼業を推進する方針に転換した。労働時間や社会保険の管理が複雑なため、連合、経団連は慎重な姿勢を示している。WSQUAREと連携する畑中社労士事務所(三木市)の畑中伸介所長(46)は、「人手不足の中小企業などで時間限定の正社員の需要が見込まれる。国内約200人の社会保険労務士に協力を呼び掛け、労務管理に助言する」としている。