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洋菓子のモンブラン、コンビニスイーツと競合か 負債総額3億円超

2018.10.23
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廃業したモンブランの本社=23日午前10時ごろ、神戸市西区上新地1(撮影・大島光貴)

廃業したモンブランの本社=23日午前10時ごろ、神戸市西区上新地1(撮影・大島光貴)

モンブランの廃業を知らせる貼り紙=23日午前10時ごろ、神戸市西区上新地1(撮影・大島光貴)

モンブランの廃業を知らせる貼り紙=23日午前10時ごろ、神戸市西区上新地1(撮影・大島光貴)

廃業したモンブランの本社に隣接する店舗=23日午前10時ごろ、神戸市西区上新地1(撮影・大島光貴)

廃業したモンブランの本社に隣接する店舗=23日午前10時ごろ、神戸市西区上新地1(撮影・大島光貴)

 兵庫県加古川市で創業し、神戸や明石市などで洋菓子店「モンブランKOBE」を展開する洋菓子メーカーのモンブラン(神戸市西区)が事業を停止し、自己破産申し立ての準備に入ったことが23日、分かった。帝国データバンク神戸支店によると、負債総額は約3億2800万円。人件費や原材料費の高騰、コンビニとの競争などで洋菓子業界の経営環境は厳しさを増している。(塩津あかね、三島大一郎、中務庸子)

 バターや小麦粉などの原材料価格が上がり、人手不足で人件費も上昇。「消費税の増税も控え、洋菓子店はどこも厳しい状況にある」と、兵庫県洋菓子協会の福原敏晃会長(ボック社長)は指摘する。神戸では、2014年にも老舗のフーケが事業を停止し、翌年に自己破産した。

 業界では、高価格のブランドを確立し経営が順調な企業と、低価格で利益確保に苦労する企業との二極化が進んでいるとの分析もある。関係者によると、モンブランは生ケーキが400円前後と手頃な価格帯で販売しており、「コンビニスイーツ」との競合もあって大幅な値上げは難しかったのではないかという。

 帝国データバンク神戸支店などによると、モンブランは1963(昭和38)年に加古川市で創業。2000年に本社を神戸市西区に移し、工場と旗艦店を新設した。

 同市西部や明石市、加古川市などに十数店を展開する。売上高は、15年6月期に約6億6500万円だったが、競争激化などで18年6月期には約5億2100万円まで減少。原材料費の高騰や新規出店に伴う借り入れ負担などで約3100万円の損失を出していた。

 創業者の息子で現社長の松田安正氏は兵庫県技能顕功賞などを受賞し、県洋菓子協会副会長や全日本洋菓子工業会常任理事も務める。新商品の開発や、お酒や料理も提供する店舗の出店など、積極的な経営で注目を集めていた。