ひょうご経済プラスTOP 経済 銀行“駅ビル支店”続々 通勤、買い物の「ついで」狙う

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銀行“駅ビル支店”続々 通勤、買い物の「ついで」狙う

2018.11.15
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酒だるや杉玉をイメージした内装の新店舗=西宮市田中町、りそな銀行西宮支店

酒だるや杉玉をイメージした内装の新店舗=西宮市田中町、りそな銀行西宮支店

みなと銀行などの支店が入った鈴蘭台駅前再開発ビル=神戸市北区鈴蘭台北町1

みなと銀行などの支店が入った鈴蘭台駅前再開発ビル=神戸市北区鈴蘭台北町1

 大手や地方銀行が兵庫県内で駅ビル内に相次ぎ支店を移している。銀行の店舗といえば駅近の一等地が定番だが、スマートフォンなどによるインターネットバンキングが普及し、窓口を訪れる人は減っている。通勤や買い物のついでに立ち寄れる施設内型に活路を求め、相続や資産運用に関する相談の需要を取り込む狙いだ。(内田尚典)

 りそな銀行はこのほど、阪神西宮駅(西宮市)の商業施設「エビスタ西宮」に、西宮支店の新店舗を設けた。駅北側約100メートルの場所にあった自社ビルから移転。窓口は平日午前9時から午後5時まで開ける。

 延べ床面積を旧店舗より縮小する一方、顧客の待合場所を拡大した。武庫川女子大生活環境学部のゼミ生にデザインを依頼。酒どころ「灘五郷」にちなみ、酒だるを模したついたてや杉玉をイメージした照明を付けた。

 地域色を反映させた店舗づくりは初めて。東和浩社長は「カウンター越しではなく、個人顧客が座っているそばまで行員が行ってビジネスをする。スマホやタブレット端末を使い、気さくに相談に乗れるようにしたい」と話す。川西支店(川西市)も今月12日、阪急川西能勢口駅前の賃貸ビルから、駅ビル1階に移転。旧店舗で全体の約25%だった顧客対応のスペースを40%に広げた。

 三菱UFJ信託銀行は21日、西宮支店(西宮市)を阪急西宮北口駅前の賃貸ビルから、駅直結の新施設「阪急西宮ガーデンズ ゲート館」内に移す。午後3時までだった営業時間を同行の店舗で初めて5時まで延長。土曜日は予約制で午後7時まで顧客に対応する。

 みなと銀行は9月、神戸電鉄鈴蘭台駅(神戸市北区)前の再開発に伴い、区役所と商業施設を合わせた新ビル内に鈴蘭台支店を移した。地域密着の営業を続けるため、今後も店舗網は維持する方針。老朽店舗を見直す際、個人向けに機能を絞るなどの「軽量化」ととともに、商業・公共施設への併設を検討する。