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アシックスが義足用スパイク開発 陸上競技向け板バネに取り付け

2018.11.21
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アシックスが開発した義足用の板バネに取り付けるスパイク(同社提供)

アシックスが開発した義足用の板バネに取り付けるスパイク(同社提供)

 スポーツ用品大手のアシックス(神戸市中央区)は、アスリート向けの義足「板バネ」を開発するサイボーグ(東京)と共同で、陸上競技向けのスパイクを開発した。同社製の板バネに取り付ける製品として受注販売する。(中務庸子)

 サイボーグは2014年創業。トップアスリート用に特化した競技用義足を設計し、素材メーカーの東レ(東京)と開発している。競技用義足は板をS字に曲げた形状で、主に炭素繊維強化プラスチック製。サイボーグの製品は選手の特性に合わせた設計が評価されているといい、国内メーカーで唯一、リオデジャネイロ・パラリンピックで使用された。

 スパイクは、サイボーグから昨夏依頼を受けたアシックスが約1年かけて開発した。蹴り出しの時に力が入る爪先の内側にピンを集中させ、スポンジ材も爪先部分にかけて薄くするなど、スタート時に効果を発揮できるよう設計した。対象競技は、短距離や走り幅跳びなど。板バネの裏に接着剤で貼り付けて使用する。

 陸上競技用の板バネは、ミズノ(大阪市)も16年、岐阜県の福祉機器メーカーと共同で、初心者からプロまでの幅広い選手層に対応した製品を開発。20年の東京五輪・パラリンピックに向けて、スポーツ用品メーカーによる障害者スポーツの普及や支援の動きが高まっている。