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サイバー攻撃早期に検知 三菱電機と神大が新技術

2018.12.07
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 三菱電機と神戸大大学院システム情報学研究科の貝原俊也教授は、ネットワークでつながる次世代工場へのサイバー攻撃を早期に検知する技術を開発した。ロボットや製造装置などが受け取る製造指示を予測して、予測と異なる指示が出された場合は攻撃を受けたと見なす仕組み。同社は、食品や医薬品、衣類などの生産現場を念頭に、5~10年後の実用化を目指す。

 モノのインターネット(IoT)を活用した次世代の工場は、ネット経由で顧客から注文を受け、多様な製造を行うのが主流になるとされる。両者は、サイバー攻撃も、材料や工程に関する製造指示を書き換えて不良品を製造させるなど巧妙化が進むと予想し、2016年度から共同研究を進めてきた。

 貝原教授は、各装置への製造指示も含め最適な生産計画を作る「スケジューラ」と呼ばれるシステムを構築。同社が、食品工場に見立てた生産ラインを設けて実証実験を行い、予測と実際の製造指示を比較することで攻撃の検知に成功した。

 検知後の対応策として、攻撃を受けた工場をネットワークから切り離して、他の工場で生産を維持する技術なども開発した。(大島光貴)