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笑顔で買い物、対面式車いす導入 宝塚のコープこうべ、島根のメーカーと共同開発

2018.12.20
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顔を見ながら買い物ができる対面式の車いす=宝塚市、コープ安倉

顔を見ながら買い物ができる対面式の車いす=宝塚市、コープ安倉

 生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、福祉機器メーカーのキシ・エンジニアリング(島根県出雲市)と共同で、対面式のハンドル付き車いすを開発した。利用者と介助者が店内で安心して買い物を楽しんでもらう狙い。このほど兵庫県宝塚市の「コープ安倉」に1台を導入した。(三島大一郎)

 新しい車いすは、座席の前方に介助者が握るための鉄製の2本のハンドルを設け、利用者と向かい合う形で手押しするタイプ。ハンドルの間に買い物かごを掛けられるようにした。

 難治てんかん「ドラベ症候群」を患う息子がいる林優子さん(59)=宝塚市=が2年前、会員制交流サイト(SNS)に「子どもの顔を見ながら買い物ができる専用カートがあれば」と、つぶやいたのがきっかけだった。

 林さんは普段から同市内にある別の店舗を利用しており、書き込みを見たコープこうべの前田裕保さん(52)が対面式車いすの導入を計画。キシ・エンジニアリングの協力を得て共同開発した。

 コープによると、米国のスーパーでは、大人の障害者らが座ることができ、介助者と顔を合わせながら買い物ができる専用カートの導入が急増しているという。日本では乳幼児と向き合える買い物カートは一般的だが、大人用は製造されておらず、車いすを改造することにした。

 このほどコープ安倉で試乗・説明会があり、林さんと次男聖憲さん(24)が参加した。優子さんは「顔を見ながら買い物ができるので安心。ハンドルにかごを掛けられるので、欲しい商品をたくさん買えます」と笑顔だった。

 コープは今後、組合員の要望に応じて、対面式車いすの導入店舗を増やす予定という。