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命守り、業務継続 神戸市内の企業が防災訓練

2019.01.17
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シェイクアウト訓練で買い物かごをかぶる店員=神戸市中央区雲井通6、ダイエー神戸三宮店(撮影・塩津あかね)

シェイクアウト訓練で買い物かごをかぶる店員=神戸市中央区雲井通6、ダイエー神戸三宮店(撮影・塩津あかね)

阪神・淡路大震災当時の写真や新聞、非常食などが並んだ=神戸市中央区加納町6、関西電力兵庫支社

阪神・淡路大震災当時の写真や新聞、非常食などが並んだ=神戸市中央区加納町6、関西電力兵庫支社

鎮魂碑に献花する山口一史コープこうべ理事長=神戸市東灘区田中町5

鎮魂碑に献花する山口一史コープこうべ理事長=神戸市東灘区田中町5

日銀神戸支店の防災訓練で業務継続の手順を確認する武元和彦支店長(前列左)ら=神戸市中央区京町

日銀神戸支店の防災訓練で業務継続の手順を確認する武元和彦支店長(前列左)ら=神戸市中央区京町

 命を守り、業務を続ける-。日進月歩の経済活動で時が早く流れても、災害の教訓の大きさはいつまでも変わらない。地震に加え、風水害の脅威も強まった。阪神・淡路大震災から24年を迎えた17日、神戸市内の企業であった防災訓練などで、鎮魂と備えの言葉が聞かれた。

 スーパーのダイエー(本店・神戸市中央区)は神戸市内の全21店舗で、地震の揺れから身を守る一斉行動「シェイクアウト訓練」をした。今年で5回目。

 午前10時、神戸三宮店では、従業員約40人が館内放送を合図にその場にしゃがみ込んだ。買い物かごを頭にかぶる姿勢を1分間続け、従業員の女性(34)は「身近なもので身を守れるとお客さまに知ってもらうことが大事」と話した。

 生活協同組合コープこうべ(同市東灘区)は、本部近くの組合施設「生活文化センター」で鎮魂式を開いた。震災で本部ビルや店舗など計18施設が全半壊し、職員11人が亡くなった。同センターは近隣住民の遺体安置所となった。

 午前8時すぎ、幹部職員約40人が鎮魂碑前で黙とう。木田克也組合長は「あの時を知っている人がますます少なくなっている。教訓を継承し続け、助け合いの心と力強い生協運動で、防災・減災の取り組みを強める」と述べた。

 日銀神戸支店(同市中央区)は、大地震を想定した業務継続の訓練をした。

 午前7時半すぎ、防災担当の職員13人が社宅などから徒歩で集まった。ヘルメット姿で暗い支店内に入り、非常用電源で点灯した。職員の安否と業務用システムの作動を確かめ、武元和彦支店長は「自然災害が増えており、備えを維持、強化する」と話した。

 関西電力兵庫支社(同)では午後、震災時に復旧作業に携わった檜田作巳さんが、社員や協力会社の従業員ら約130人に経験を語った。被害情報の把握や復旧手順の調整に追われたといい、「交通網が寸断されると要員が集まらず作業は遅れる。日常の対策が必要」と呼び掛けた。経験談の共有は今年で9回目。当時の写真や新聞も展示した。(まとめ・内田尚典)