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新電力のシン・エナジー 南あわじでオリーブ栽培

2019.02.05
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オリーブの栽培に向け、苗木を植えるシン・エナジーの乾正博社長(左)=昨年12月、南あわじ市湊里(同社提供)

オリーブの栽培に向け、苗木を植えるシン・エナジーの乾正博社長(左)=昨年12月、南あわじ市湊里(同社提供)

 新電力のシン・エナジー(神戸市中央区)は、兵庫県南あわじ市内でオリーブの栽培を始めたことを明らかにした。同社が農業に取り組むのは初めて。食品廃棄物などを発酵させる「バイオガス発電」も構想しており、両事業を組み合わせて、食物の新たな循環サイクルを確立させる。(佐伯竜一)

 同社は、地元の生産家らでつくる「淡路島オリーヴ協会」に栽培を委託する。同協会が、同市で賃借するオリーブ畑約5600平方メートルを今月から運営。250本のうち樹勢が衰えていた150本を植え替え、既存の100本とともに育てる。

 オリーブは植栽から3年で実がなるとされる。当面は、既存の木で育てた実を同社取引先向けの土産などに使う。5年後に3トン、10年後には5トンの収獲を見込み、果実の販売やオリーブオイルの製品化を模索する。投資額は整地と苗木の購入、管理委託費で計約300万円。

 同社は兵庫県外でも、トマト栽培や有機肥料づくりを検討している。

 これとは別に同社は、バイオガス発電のプラント整備を事業化する。廃棄物などを発酵させ、発生した可燃性ガスで発電機を回す仕組みで、3年以内に出力500~750キロワットの規模で建設する。

 ガス化で生じる副産物の「消化液」は、農業の肥料に転用できる。プラントを自社農地の近くに設けるなどして連携させる考え。農業とバイオガス発電で、2022年11月期には年間売上高10億円程度を目指す。

 乾正博社長は「淡路は温暖な気候で、良質なオリーブができそう。新たな産業で地方創生に貢献できればうれしい」と話している。同社バイオガス部TEL078・600・2663