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兵庫高生、資金調達を考える 財務省が特別授業

2019.02.06
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事業主になったつもりで資金調達の方法を発表する生徒=神戸市長田区寺池町1、兵庫高校

事業主になったつもりで資金調達の方法を発表する生徒=神戸市長田区寺池町1、兵庫高校

 兵庫高校(神戸市長田区)でこのほど、金融の特別授業があり、生徒らが新事業に取り組む経営者になり切って資金調達を考えた。2022年度からの次期学習指導要領に対応する試み。財務省神戸財務事務所(同市中央区)の職員が講師を務めた。

 次期指導要領は、選挙年齢の18歳への引き下げを受けて主権者教育を重視し、公民に新科目「公共」ができる。その中で金融は、日銀の役割など従来の内容から広げ、身近な経済活動との関わりを学ぶ。

 これに備え、同校側が授業を依頼し、特色クラス「創造科学科」の1年生39人を対象にした。同事務所によると、財務省の出先機関が高校で資金調達を教えるのは全国で初めて。

 資金調達者の想定は「シェアキッチン」の運営企業にした。調理場付きの店舗を飲食店の開業志望者らに日替わりで貸す新業態。神戸市内で参入した企業の事業計画を参考にした。

 生徒らは、同事務所の職員から銀行や保険会社などお金の出し手について説明を受けた後、「将来性重視の株式発行がいいのでは」「(お金以外の)経営支援がある銀行融資が安心」など、意見を出し合った。インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)の効果も議論。生徒(16)は「経済小説で金融に興味を持った。資金調達の種類によって利点と難点が違うと分かってよかった」と話した。

 同校の窪田勉教諭(地歴公民)は「手探りで教材を作った。19年度以降もテーマを工夫し、生徒の思考力向上につなげたい」と話す。同事務所は他の高校から金融授業の要請があれば応じる方針という。(内田尚典)