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ノーリツが農業参入 通年で農作物へのCO2放出システムを共同開発

2019.02.06
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 給湯器大手のノーリツ(神戸市中央区)は農業分野に参入し、ビニールハウス内に低温の二酸化炭素(CO2)を放出するシステムを大手農業資材メーカーの誠和(栃木県)と共同開発したと発表した。従来のガスは高温で農作物が傷むため冬季しか運転できなかったが、通年で使用できるようになり、農作物の収穫量増加につながる。

 一般の農家向けでは業界初の製品といい、年間3千台の需要を見込む。

 野菜などの光合成に必要なCO2は灯油を燃やして作る。従来は約100度の高温で放出され、施設内の温度が上昇するため、冬季に運転が限定される課題があった。両社は昨年10月に業務提携し、システム開発を始めた。

 新しいシステムは、灯油を燃やすハウス内の燃焼機と、ハウス外に置く放熱器の間に液体を循環させ、CO2を20~30度に冷やした上で作物の近くに放出する仕組み。床暖房や浴室暖房で使うノーリツの熱交換技術を応用した。

 ハウス内のCO2濃度を測って必要な場合にのみ作動するため、省エネにもつながるという。誠和が3月から試験販売を行い、今夏に正式発売する。(大島光貴)