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六甲バター、チーズの海外販売拡大 輸出と現地生産で市場攻略へ

2019.02.13
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インドネシアで製造・販売するチーズを手にする六甲バターの三宅宏和社長。手前は東南アジアに輸出するチーズデザート。=神戸市中央区坂口通1、六甲バター

インドネシアで製造・販売するチーズを手にする六甲バターの三宅宏和社長。手前は東南アジアに輸出するチーズデザート。=神戸市中央区坂口通1、六甲バター

 六甲バター(神戸市中央区)が、海外市場でのチーズの販売拡大に取り組んでいる。昨年から東南アジア向けに輸出を始め、今年は新たにオーストラリアでも展開、欧州での市場調査にも着手する。また、昨年11月にはインドネシアで初の海外生産をスタート。今年4月には輸出の拠点となる神戸工場(神戸市西区)が一部稼働する予定で、輸出と現地生産の両輪で海外市場を攻略する。(塩津あかね)

 主な輸出商品は、スイーツ風のクリームチーズ「チーズデザート6P」や「スモークチーズ」、小粒で個別包装した「キャンディーチーズ」など。特にチーズデザートは類似品がなく、海外で好評という。

 狙うのは、所得の増加や食の欧米化、健康志向の高まりで、チーズの需要が伸びているアジア諸国。昨年1月のシンガポールを皮切りに、ベトナム、台湾、香港向けを順次開始。今年は2月にオーストラリア、3月からタイ、6月にはフィリピン向けに輸出を始める。

 韓国でも昨年11月、現地の大手乳業メーカー、ソウル牛乳協同組合(ソウル市)と同国内でのチーズ商品の独占販売契約を結び、1月から販売を開始。チーズデザート、スモークチーズのほか、主力の「ベビーチーズ」などを輸出する。

 また欧州連合(EU)への乳製品の輸出が承認され、プロセスチーズを輸出できるようになる見通しで、近く市場調査を始める。三宅宏和社長は「受け入れられるかは分からないが、チーズデザートは欧米にもなく、可能性はある」と話す。

 生産拠点の整備も進む。昨年11月、インドネシア・ジャカルタ郊外に三菱商事と合弁で設立した工場で、チーズの製造販売を本格的に始めた。常温で流通させられる商品を生産しており、今後、販売量が増えれば、生産ラインを増設する。

 また、4月から一部操業を始める神戸工場は、輸入した原料の関税を猶予したまま製品を生産できる「保税工場」の認証を取得する予定。今後は同工場が輸出製品の生産拠点となる。

 三宅社長は「海外への販路拡大は開始したばかり。いろいろなチーズの楽しみ方も含めて新たな提案をしていきたい」と意気込んでいる。