ひょうご経済プラスTOP 経済 アシックス、20年ぶりに赤字転落 18年12月期連結決算

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アシックス、20年ぶりに赤字転落 18年12月期連結決算

2019.02.13
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 (表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績)

 (表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績)

20年ぶりに最終赤字となった決算の内容を説明するアシックスの廣田康人社長=大阪市北区芝田1

20年ぶりに最終赤字となった決算の内容を説明するアシックスの廣田康人社長=大阪市北区芝田1

 スポーツ用品大手のアシックス(神戸市中央区)が13日発表した2018年12月期連結決算は、純損益が203億2700万円の赤字に転落した。欧米子会社や不採算店の見直しといった事業構造改革費用などとして、243億円の特別損失を計上したことが響いた。最終赤字は1999年3月期以来20年ぶり。赤字幅は過去最大という。(中務庸子)

 事業構造改革費のうち、半分以上が子会社の評価見直しによる損失。16年に買収した米国IT子会社は、ランニングアプリの登録会員数が想定に届かず、通販サイトの購買につながらなかったため約70億円を減損処理した。10年に買収した北欧のアウトドア用品会社も営業赤字が続いており、61億円の減損を計上した。

 また、欧州で約40人の早期退職を実施し、米国や韓国などの不採算店計39店を閉鎖する。一連の改革で年間約40億円の営業利益の改善効果があるという。

 売上高は米国やブラジルで主力のランニングシューズが不調で減収だった。経常利益もセール販売が響いて前期を下回った。

 これを受け、取締役と執行役員の計27人の18年分の賞与の支給を取りやめる。同日、大阪市内で会見した廣田康人社長は「真摯に受け止める。20年の東京五輪に向けて一度スリム化を図り、飛躍につなげたい」と話した。

 19年12月期は、中国での販売強化などで純損益の黒字転換を見込む。