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女性向け農機を体験 井関農機、神戸でセミナー

2019.02.19
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アドバイスを受け、女性向けに開発されたトラクターを操る参加者=神戸市西区神出町小束野、兵庫楽農生活センター

アドバイスを受け、女性向けに開発されたトラクターを操る参加者=神戸市西区神出町小束野、兵庫楽農生活センター

 参加者を女性に限った農業用機械の扱い方を学ぶセミナーが、神戸市西区の兵庫楽農生活センターであった。女性の視点を通じ、農業の活性化を図る農林水産省の「農業女子プロジェクト」の一環。県内外の18人が、女性向けに開発された最新のトラクターや耕運機の実習に取り組み、意欲を新たにした。(山路 進)

 全国の農業就業人口(2015年2月時点)約210万人のうち女性は48%。兵庫県内でも47%、2万6822人が女性だ。高齢化で減り続ける農業の担い手として期待が高まり、農水省は13年、同プロジェクトを発足させた。

 メンバーは公募で、県内19人を含む全国729人(今年2月現在)。農機や電機、下着メーカーなど34社との商品開発などを進めている。これまでに、操作性や紫外線防止などに配慮した軽トラックや洗濯機、作業着などが生まれている。

 セミナーは、同プロジェクトに参加して女性向け農機を開発する井関農機(松山市)が、県内で初めて開いた。日よけ板や小柄な人向けに位置を調整できるシートを備えるトラクターと、軽い力で動かせる耕運機や草刈り機を、参加者らは同社スタッフらのアドバイスを受けながら操作。農機の点検法や農薬の講習もあり、熱心に聞き入った。

 両親と黒豆やトマトを作る女性(35)=丹波市=は「トラクターはデザインもかわいく、小さくて乗りやすかった。ボタンが少なく簡単に操作でき、女性への気配りを感じた」と話した。夫、息子とタマネギなどを育てる女性(66)=南あわじ市=は「農機は男性が使うものと思ってきた。女性も使いやすければ作業効率を上げられる」と感心していた。

 井関農機の野口貴弘さん(34)は「数年前まで、女性のための農機を作る発想はなかった。農家が減る中、誰もが農業をしやすい環境を整えていきたい」とした。