ひょうご経済プラスTOP 経済 フジッコが関東工場に新棟 豆製品の生産を効率化

経済

フジッコが関東工場に新棟 豆製品の生産を効率化

2019.02.20
  • 印刷
フジッコの関東工場=埼玉県加須市(同社提供)

フジッコの関東工場=埼玉県加須市(同社提供)

 フジッコ(神戸市中央区)は、埼玉県の関東工場に新棟を建設し、豆製品について同工場と和田山工場(兵庫県朝来市)の2工場を中心に据えた生産体制を敷く。全国の5拠点で行っている生産をできるだけ集中させ、好調な蒸し豆の増産などを進める。今後、工場の統廃合も検討するという。(塩津あかね)

 新棟は年内に着工する予定で、投資額は数十億円程度を見込む。稼働は来年春以降になるという。

 現在、豆製品のうち、煮豆は主に関東と和田山の2工場が担い、水煮や蒸し豆は浜坂(兵庫県新温泉町)、境港(鳥取県)、北海道の3工場で生産している。生産拠点が全国に分散して効率が悪く、統廃合が課題となっていた。新棟が完成した後の具体的な生産体制などは今後詰める。

 豆製品は、同社の売上高の約20%を占める基幹製品。蒸し豆は、洋風の料理にも使えることから人気が高く、生産量が大幅に伸びており、現状の生産ラインではこれ以上増産できない。一方で、主力の煮豆は、消費者が甘く煮た豆を敬遠する傾向にあり、売り上げが低迷している。

 2018年9月中間連結決算では、煮豆の落ち込みを蒸し豆の伸びで補うことができず、豆製品の売上高は前年同期比3・4%減だった。

 福井正一社長は「生産工場の集約はいずれはやらないといけないと思っていたが、着手できていなかった。煮豆の需要は大きくは増えないだろうが、日本の食文化を守るためにも生産を効率化し、利益率を上げたい」と話した。