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LNGタグボートを引き渡し 金川造船、商船三井へ

2019.02.28
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LNG燃料タグボートの引き渡し式に参加した(左から)金川造船の生駒剛人社長と商船三井の八嶋浩一常務執行役員=神戸市中央区波止場町

LNG燃料タグボートの引き渡し式に参加した(左から)金川造船の生駒剛人社長と商船三井の八嶋浩一常務執行役員=神戸市中央区波止場町

 タグボート製造最大手の金川造船(神戸市兵庫区)は、液化天然ガス(LNG)を燃料とするタグボートを建造し、発注元である海運大手の商船三井へ引き渡した。一般的な燃料の重油と比べて二酸化炭素(CO2)排出量を25%減らせるという。LNG燃料タグボートの導入は関西で初めて。

 タグボートは、離着岸する大型船をロープで引いたり船首で押したりして助ける専用船。大型貨物船などの先導を担う船種もある。金川造船は年間12隻ほどを建造し、国内で運航されているタグボートのうち4割ものシェアを誇るが、これまでLNG燃料船を手掛けたことはなかった。

 環境負荷を軽減するため商船三井が導入し、子会社の日本栄船(同市中央区)が借り受けて大阪湾で運航する。LNGと重油の両方を使えるヤンマー製のエンジンを搭載し、大阪ガスからLNGの供給を受ける。

 神戸市内であった引き渡し式で金川造船の生駒剛人社長は「作業船一筋で歩んできた造船所として社を挙げて建造に取り組んだ」とあいさつ。商船三井の八嶋浩一常務執行役員は「地球環境保全という時代の要請に応えるために投入した。運航を通じてノウハウを得て、LNGに関する事業を広げたい」と話した。(長尾亮太)