ひょうご経済プラスTOP 経済 過去最短、大阪湾のイカナゴ漁7日に打ち切り「魚がおらん」

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過去最短、大阪湾のイカナゴ漁7日に打ち切り「魚がおらん」

2019.03.08
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寂しい水揚げの漁港。不漁が続き大阪湾では打ち切りとなった=5日、神戸市垂水区、垂水漁港

寂しい水揚げの漁港。不漁が続き大阪湾では打ち切りとなった=5日、神戸市垂水区、垂水漁港

 5日解禁された大阪湾でのイカナゴのシンコ(稚魚)漁が打ち切られることが8日、漁業関係者らへの取材で分かった。解禁以降の不漁は深刻で、資源量を確保するため早期の休漁が不可欠と判断した。8日は強風で休漁しており、今季の漁期は5日~7日の3日間と過去最短となった。イカナゴを甘辛く炊く「くぎ煮」は、兵庫県を中心とした瀬戸内海の郷土料理で、春の風物詩とされる。

 大阪湾でシンコ漁を行う兵庫県と大阪府の漁業者でつくる摂津船曳網協議会が8日午前、9日以降のシンコ漁取りやめを決めた。

 県内でのシンコ漁は5日、大阪湾、播磨灘で一斉に解禁。3年続きの不漁が予想され、資源保護のため解禁日をやや遅らせての出漁となった。

 初日は県内主要6漁港の漁獲量が、不漁だった昨年の3分の1以下に激減。大阪湾ではその後も、例年の水揚げを大きく下回った。体長も6センチ大と、くぎ煮には大きなシンコが中心だったという。

 同協議会の松林義文会長(63)=神戸市垂水区=は「苦渋の決断だが、漁に出ても魚がおらずやむを得ない。海の栄養が減っており、イカナゴが生きられなくなっている」と話した。

 淡路島から西側の播磨灘では引き続き漁が続けられている。(山路 進)