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細胞培養向け作業着開発 東レと神戸医療産業都市推進機構

2019.03.23
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神戸医療産業都市推進機構が開発に協力した作業着と、同機構細胞療法研究開発センターの川真田伸センター長(右)=大阪市内

神戸医療産業都市推進機構が開発に協力した作業着と、同機構細胞療法研究開発センターの川真田伸センター長(右)=大阪市内

 繊維大手の東レと神戸医療産業都市推進機構(神戸市中央区)は、清浄さが求められる細胞培養などの現場に適した作業着を共同で開発した。通常は両立させにくい「ちりの立ちにくさ」と「通気性」の二つの性質を持たせ、快適な作業環境づくりを目指す。(長尾亮太)

 同機構は神戸市の外郭団体で、神戸・ポートアイランドに生命科学の企業や研究機関が集積する医療産業都市の中核組織。培養した細胞を移植し、失われた組織や臓器の機能を取り戻す「再生医療」市場の広がりを見込む東レが、開発への協力を呼び掛けた。

 従来の作業着は、人の肌に付着したちり、ほこりが外部に放出されないように密閉性の高い素材を用いるため、蒸し暑いのが難点だった。

 新製品は、生地の密度を下げて空気を通りやすくするとともに、電気を帯びた独自素材を採用することで、それらを捉えて放出を防ぐという。

 また、上下一体型だった従来着を分離させて着やすくした。これまで外国人向けの輸入品が使われてきたため、日本人の体格に合うサイズを展開する。7月に発売予定。使い切りタイプで上衣は税別1030円、下衣は同970円。

 同機構細胞療法研究開発センターの川真田伸センター長は「作業環境の過酷さを理由に職場を離れる人もいるが、新たな作業着が人材をつなぎとめ、再生医療の発展につながれば」と話している。