ひょうご経済プラスTOP 経済 人手不足が深刻化、企業採用計画47%達成できず 今春入社

経済

人手不足が深刻化、企業採用計画47%達成できず 今春入社

2019.03.31
  • 印刷
神戸新聞NEXT

神戸新聞NEXT

 神戸新聞社が兵庫県内の主要216社を対象に実施したアンケートで、回答のあった180社のうち、2019年春の採用計画数を確保できなかった企業が47・2%を占めたことが分かった。また、20年春入社の採用予定を19年春より「増やす」企業は32・8%、「同程度」と合わせると78・9%に上り、採用意欲は引き続き高水準を維持。人手不足のいっそうの深刻化が浮き彫りになった。

 アンケートは3月上旬に行い、20年春入社予定の大学・大学院新卒者の採用計画を中心に聞いた。一部で短大や高専、専門学校卒を含んでいる。回答率は83・3%。

 19年春採用者が計画通り確保できなかったのは、上場企業45社、非上場40社の計85社。このうち16社(8・8%)は計画の半数以下にとどまり、本社所在地別に見ると、神戸市と尼崎市の企業が大半を占めた。

 業種別では鉄鋼、金属、鉱業で目立ち、ある自動車関連部品メーカーは「年々、応募数が減ってきており、求人数が充足できない」と激化する人材獲得競争の苦境を吐露した。

 20年春入社の採用を前年から「増やす」とした企業は32・8%で、前年から0・4ポイント増えた。08年のリーマン・ショック後で最高だった昨年に続き、3割を超えた。業種別では、電機や機械メーカー、流通業で採用意欲が旺盛だった。

 増やす理由(複数回答)は、「人手不足」が最も多く74・6%。前年より2・2ポイント増え、3年前の17年春採用から43・5ポイントも上昇した。一方、「事業拡大」は30・5%と前年比で7・4ポイント減少。景気の先行きに不透明感が漂う中、事業を継続する基礎人材の不足感が強まっていることをうかがわせた。

 20年春採用数が前年春と比べて「同程度」は46・1%(前年比0・8ポイント減)。「減らす」は6・1%(同0・5ポイント増)で横ばいだった。

 20年春の国内企業全体の採用については、57・8%の企業が「増える」「やや増える」と答え、学生優位の「売り手市場」が依然続くと見込む。(中務庸子)

【特集】企業就活情報はこちら