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神戸の徳永物産 革小物部門 海外展示会で最高賞

2019.04.12
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たつの産の革製品ブランド「コモドス」を展開する徳永物産の徳永尚三社長=神戸市中央区三宮町3

たつの産の革製品ブランド「コモドス」を展開する徳永物産の徳永尚三社長=神戸市中央区三宮町3

 革製品ブランド「コモドス」を展開する徳永物産(神戸市中央区)が、革製品や素材を扱うアジア最大級の展示会「アジア・パシフィック・レザー・フェア2019」の革小物部門で、グランプリに輝いた。同社はたつの産の革製品を神戸から世界に発信することを目指しており、海外での展示会初出展での快挙。徳永尚三社長(42)は「受賞を励みに事業を拡大したい」と意欲をみせる。

 フェアは3月に香港で開かれ、世界の230社が参加。革小物、バッグ、靴など5部門で品質やデザイン、技術の革新性を競った。同社が出品したのは、ユニークな迷彩柄などを施した革財布。「優美さと使い勝手を兼ね備えている」との評価を受け、業界団体の日本皮革産業連合会も「歴史あるフェアでの受賞は素晴らしい」とたたえる。

 同社は戦後間もない頃、徳永さんの祖父が手掛けたなめし業が始まり。父の時代にいったん休止した。徳永さんは大学卒業後に一般企業に勤めていたが、「祖父や父のように皮革産業を通して地域に役立ちたい」と35歳で家業を再開させた。業態を製品の企画と販売に切り替え、なめしや縫製は地元の同世代の職人らと協業する。

 商品づくりでは「たつのレザー(革)の魅力発信」と「手ごろな価格での提供」の両立を目指す。バッグや財布などの商品は、革素材の加工方法や色を選べる「パターンオーダー」が特長だ。神戸国際会館に2016年に出店してからは、女性顧客のニーズをいかに製品デザインに反映させるかに腐心してきたという。

 今月5日には、店舗を元町駅近くに移転オープンさせた。徳永社長は「旧居留地を訪れる人たちに気に入ってもらえるようにものづくりに磨きをかけ、国内外の市場を開拓していきたい」と話している。(長尾亮太)