ひょうご経済プラスTOP 経済 川重、純利益38%増予想 20年3月期決算 車両事業、黒字化見込む

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川重、純利益38%増予想 20年3月期決算 車両事業、黒字化見込む

2019.04.25
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(表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績)

(表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績)

川崎重工業の神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

川崎重工業の神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 川崎重工業(神戸市中央区)は25日、2020年3月期連結決算の純利益が、前期比38・4%増の380億円になる見通しを発表した。過去2年間で損失を計上した鉄道車両事業が持ち直し、精密機械・ロボット事業の需要が引き続き堅調という。

 売上高は1兆7千億円(前期比6・6%増)と過去最高を更新する見通し。経常利益は610億円(61・1%増)を予想する。1株当たりの年間配当は70円を継続する。

 鉄道車両事業では米国の鉄道案件が増え、売上高は前期から36・4%増の1700億円を予測。多額の損失も解消され、営業損益の黒字化を見込む。航空部門では旅客数増加に伴い民間航空機の機体・エンジン関連が増えるとして売上高を5200億円とした。

 精密機械は中国で建設機械向けの油圧機器需要が引き続き旺盛で、増産対応を進める。ロボットは、今年秋ごろから半導体向け需要が回復に向かうとみる。

 船舶海洋事業は、液化天然ガス(LNG)船の受注が低調で、営業損益が2年ぶりに赤字転落する見通し。商船建造の軸足を国内から中国に移す構造改革を進めるが、今後は市況が回復するとして現在の取り組みを継続するとした。

 19年3月期連結決算は、建機向けの油圧機器などが好調で増収だったが、航空機エンジンの不具合にかかる顧客対応などで負担金148億円を計上するなど、減益だった。(横田良平)