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新エンジン神戸で製造へ 燃料にLPG使用可能 川重

2019.05.15
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 川崎重工業(神戸市中央区)は、船舶燃料に液化石油ガス(LPG)を使用できる新型エンジンを神戸工場(同)で製造する。2020年に始まる国際環境規制の強化に対応し、硫黄酸化物(SOx)の排出量を従来より9割以上削減する。

 シンガポールの船会社向けに、川重が坂出工場(香川県坂出市)で建造する大型LPG運搬船に搭載する。運搬船の引き渡しは21年秋以降の予定。

 新エンジンは一般的な船舶燃料である重油にも対応する。国際海事機関(IMO)が定める窒素酸化物(NOx)の最も厳しい3次規制をクリアし、燃費効率も高めた独自の低環境負荷システムを搭載。重油のみを燃料とする従来型エンジンと比べ、SOxを90%以上、NOxを10~15%、二酸化炭素を10~14%それぞれ削減できる。

 IMOは20年1月から、船舶用燃料に含まれる硫黄分濃度を3・5%以下から0・5%以下に引き下げる。規制後は、現在広く利用されているC重油はそのままでは使えない。このため、海運会社や船舶エンジンメーカーはLPGや液化天然ガス(LNG)などのクリーン燃料や低硫黄燃料への切り替え、排ガス浄化装置の搭載などの対応を急いでいる。(横田良平)