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生分解性プラスチックの食器開発 兵庫のベンチャー量産販売へ

2019.05.15
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生分解性プラスチックを使ったフォークとナイフ、スプーンを手にするGSアライアンスの森良平社長=川西市小花2

生分解性プラスチックを使ったフォークとナイフ、スプーンを手にするGSアライアンスの森良平社長=川西市小花2

 プラスチックごみによる環境汚染を解決しようと、化学系ベンチャーのGSアライアンス(兵庫県川西市)は、微生物の働きによって自然界で分解される「生分解性プラスチック」を使った食器を開発した。「ナノサクラ」のブランド名で、6月以降の量産販売を目指す。(大島光貴)

 同社は環境、エネルギー分野の最先端材料を研究開発するため、化学メーカー冨士色素(同)の森良平社長(45)が2007年に設立した社内ベンチャー。生分解性材料のほか、電池やバイオエタノールなどを手掛ける。従業員は約10人。

 新しい生分解性プラスチックは、植物由来のプラスチック「ポリ乳酸」に、木材繊維をナノレベル(ナノは10億分の1)まで解きほぐした超極細繊維「セルロースナノファイバー」(CNF)を混ぜて強度を高めたのが特長だ。森社長によると、ポリ乳酸とCNFは水に対する親和性が異なるため混合するのに苦労したが、添加剤や化学処理を加えることなどで解決したという。

 独自の生分解性プラスチックをペレット(粒)の形で昨年発売したのに続き、今年3月に射出成形機でスプーンやナイフ、フォークを試作した。世界展開を視野に入れ、ブランド名には日本を代表する花のサクラ(桜)を入れた。

 森社長は「いずれは食品トレーやレジ袋を作り、飲食店やコンビニなどで使い捨てにされているプラスチックを置き換えたい」と意気込む。

 GS社はでんぷんや古紙、竹の粉末を原料とした生分解性プラスチックの開発にも成功しており、これらも製品の材料に採用したい考えだ。