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神鋼、純利益30%超減の250億円 20年3月期業績予想

2019.05.15
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中期経営計画の見直しを説明する神戸製鋼所の山口貢社長=東京都中央区日本橋2

中期経営計画の見直しを説明する神戸製鋼所の山口貢社長=東京都中央区日本橋2

中期経営計画の見直しを説明する神戸製鋼所の山口貢社長=東京都中央区日本橋2

中期経営計画の見直しを説明する神戸製鋼所の山口貢社長=東京都中央区日本橋2

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は15日、2020年3月期連結決算の純利益が、前期比30・4%減の250億円にとどまりそうだと発表した。主力の鉄鋼事業部門などで、鉄鉱石などの主原料価格やエネルギーコストの上昇、減価償却費などの増加が利益を圧迫する見通し。(西井由比子、横田良平)

 売上高は、同5・0%増の2兆700億円を予想。前期にあった加古川製鉄所(加古川市)での生産設備トラブルや台風の影響を受けた鋼材などの販売数量が回復し、2兆円超えは09年3月期以来11年ぶり。経常利益は同13・4%減の300億円を見込む。

 部門別では、鉄鋼で販売数量が伸びて増益。一方、アルミ・銅は在庫評価損や一連の品質データ改ざん事件を受けた検査体制見直しによるコスト増の影響を受け、経常損失の赤字幅が前期の15億円から40億円に拡大する見通し。

 同日、中期経営計画(16~20年度)の見直しを発表した。「鉄鋼」「アルミ・銅」の2事業部門を20年4月から、「鉄鋼・アルミ」「金属素形材」(いずれも仮称)に再編するとした。世界的に需要が見込まれる自動車軽量化に向け、鉄とアルミの両方を手掛けるメーカーとして営業力を高める。原材料や物流費の上昇に伴う製品値上げも進める。また、投資をどれだけ利益につなげたかを示す「投下資本利益率」を新たに事業評価指標にするとした。

 東京都内で会見した山口貢社長は、中国景気減速に伴う赤字決算や、データ改ざん事件などがあった16~18年度を「極めて不十分な結果」と振り返った。19、20年度は「信頼回復に向けた取り組みを進めつつ、素材系を中心とした収益力の強化と経営資源の効率化、基盤強化に集中する」と述べ、グループ会社の再編も進める考えを示した。

中期経営計画の見直しについて説明する山口貢・神戸製鋼所社長=東京都中央区日本橋2