ひょうご経済プラスTOP 経済 住友精密、特損50億円で最終赤字 防衛省への過大請求受け

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住友精密、特損50億円で最終赤字 防衛省への過大請求受け

2019.05.16
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(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

 航空機部品メーカーの住友精密工業(兵庫県尼崎市)が15日発表した2019年3月期連結決算は、純損益が赤字に転落した。防衛装備品の費用を防衛省に過大請求した問題で、同省への返納金などを50億6千万円と見積もり、特別損失に一括計上したため。当初「未定」とした期末配当は見送った。

 大阪市内で会見した佐竹彰副社長は「見積額の中で水増し請求額はかなり小さく、金利や課徴金が含まれている」と説明。同席した高橋秀彰社長は法令順守の強化策として、担当役員や通報窓口の設置、社内アンケートなどの取り組みを挙げた。同社によると、弁護士と公認会計士でつくる特別調査委員会の調査は、20年3月期中に完了する見込みだという。

 19年3月期はこのほか、需要が回復した熱交換器事業が黒字に転換し、電子デバイス向けセンサー加工装置が好調で、増収・経常増益となった。

 20年3月期は、過大請求に伴う特損がなくなることから、純損益の黒字転換を見込む。年間配当は「未定」とした。(大島光貴)