ひょうご経済プラスTOP 経済 21年度の営業利益1千億円超目指す 川重が経営計画

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21年度の営業利益1千億円超目指す 川重が経営計画

2019.05.21
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2019年から3カ年の中期経営計画について話す川崎重工業の金花芳則社長=東京都港区、世界貿易センタービル

2019年から3カ年の中期経営計画について話す川崎重工業の金花芳則社長=東京都港区、世界貿易センタービル

 川崎重工業は20日、本年度から3カ年の新中期経営計画を発表した。計画最終年度の2021年度に連結営業利益1千億円以上(18年度比56・2%増)を目指す。民間航空機やエネルギー、ロボット分野を成長事業に位置づけ、収益力を強化するとした。16~18年度に多額の損失を計上した造船と車両事業の経緯を踏まえ、リスク管理を強化する。(西井由比子、横田良平)

 21年度には営業利益率を4%から6%以上に引き上げ、投資をどれだけ利益につなげたかを示す「投下資本利益率」10%以上にする。基本方針に、財務基盤の強化▽各事業の役割・目標の最適化▽ビジネスモデルの革新▽組織・風土改革-を挙げた。

 個別事業では、新興国の経済発展や格安航空会社(LCC)の台頭で需要拡大が見込める航空宇宙をはじめ、精密機械・ロボットとエネルギー・環境関連事業を市場性・収益性ともに高い成長分野と位置づけた。神戸・ポートアイランドなどで進めている水素関連事業を挑戦分野とし、30年度に水素チェーン事業を全売上高の5%を占める事業に育てる方向性を示した。

 一方、商船と車両事業は再建分野とした。商船事業では、神戸工場(神戸市中央区)で建造を進める液化水素運搬船など、水素ビジネスと組み合わせて将来の成長につなげる。

 前経営計画の最終目標の経営数字の大半は、未達に終わった。同日、東京都内で会見した金花芳則社長は「大型プロジェクトの損失のせいだけではない。『事業の選択と集中』が進まなかった」と反省。30年度に営業利益率10%以上を掲げ、各事業部門・本社間で徹底議論しているとして「このままでは生き残れない。今計画が将来を決める。目指す姿を実現するため、各施策を断行したい」と危機感をあらわにした。

 各事業別の目標数値や具体施策は今秋に表明する。