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高級そうめん「揖保乃糸」 うどんの海外展開強化

2019.05.22
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揖保乃糸ブランドのさまざまな商品を披露する井上猛兵庫県手延素麺協同組合理事長=たつの市龍野町富永

揖保乃糸ブランドのさまざまな商品を披露する井上猛兵庫県手延素麺協同組合理事長=たつの市龍野町富永

 高級そうめん「揖保乃糸」のブランドで知られる兵庫県手延素麺協同組合(たつの市)は、海外展開を強化するため、兵庫県産小麦を使ったうどんの開発を始めた。品ぞろえを増やして認知度を高める狙い。手始めに市場の大きい中国への輸出を目指し、11月に上海で開かれる食品展示会に出展する。(塩津あかね)

 同組合は原材料の一括購入から商品開発、卸売販売まで手がけ、生産者約420軒を束ねる。年間生産量は約110万ケース(18キロ換算)。全国シェアはトップの約40%を誇る。だが、そうめんの国内市場は縮小傾向で、2006年から海外市場の開拓に注力。直近の17年度は、アジアや米国など10カ国以上に年間66・7トンを輸出した。

 輸出の内訳は、そうめんが95%、うどんが2%。太い麺を食すアジア諸国でなじみやすいうどんの新商品を投入することで、さらに揖保乃糸ブランドの浸透を図ることにした。小麦は従来、豪州産をメインに米国や北海道産をブレンドして使っているが、地元農業の活性化につながればと今回、県産小麦を100%使ったうどんの開発を決めた。

 開発費は、県の「ひょうご農商工連携ファンド事業」の補助を受ける。兵庫西農業協同組合(姫路市)を通じ、たつの市や上郡町で生産される小麦粉を調達。中国の業者と総代理店契約を結んでいる特約販売店の高田商店(たつの市)が輸出業務を担う。事業計画策定などは県中小企業団体中央会が協力している。

 上海での食品展示会への出展は3回目。井上猛理事長は「外国人になじみの薄いそうめんだけを販売しても量は増えない。地元の小麦を全量使ったうどんで、まず中国市場で揖保乃糸の認知度を高め、イスラム圏などにも広げていきたい」と意気込みを話す。