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神戸タータン 日本マーケティング大賞奨励賞に

2019.06.12
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神戸タータンの専用売り場で関連商品を掲げる石田原弘さん(中央)ら協議会のメンバー=神戸市中央区下山手通2、東急ハンズ三宮店

神戸タータンの専用売り場で関連商品を掲げる石田原弘さん(中央)ら協議会のメンバー=神戸市中央区下山手通2、東急ハンズ三宮店

 神戸の街をイメージしたチェック柄「神戸タータン」でまちを盛り上げる神戸タータン協議会の取り組みが、日本マーケティング大賞奨励賞に輝いた。“関連商品”はファッション分野から御朱印帳、観覧車をライトアップする柄まで200種類以上。多様な業種がコラボレーションして一つのブランドを築く手法により、地域経済の活性化に寄与したことが評価された。(長尾亮太)

 神戸タータンは六甲アイランドで紳士服のテーラーを営む石田原弘さん(63)が2014年に創作。海の青、ポートタワーや神戸大橋の赤、真珠の白などを組み合わせた。17年の神戸港開港150年に合わせたまちおこしに生かせると、元町商店街で革小物工房を営む片山喜市郎さん(36)と意気投合。地元商業者らに呼びかけ、16年10月に協議会を発足させた。

 商標は神戸ファッション協会の所有にし、商品販売は原則として神戸市内に限った。年会費3万円の協議会メンバーになるだけで柄を使った商品を製作できるようにした。

 関連商品は服やネクタイから文房具や食品などへ広がり、表紙にタータンをあしらった御朱印帳まで登場。サントリーや山崎製パン、森永製菓が包装などに採用するなど、大企業による参画も目立ってきた。

 神戸らしさの演出に使う事例も増加。女子フットサルチームのアルコイリス神戸がユニホームに、神戸観光局はクルーズ船の外国人客をもてなすスタッフ衣装に取り入れた。神戸ハーバーランドの観覧車はタータン柄のライトを映し出す。

 専用売り場を設置する東急ハンズの担当者は「ネット通販が台頭する中、神戸タータンは、店まで足を運んでもらえる商品力がある」と話す。

 日本マーケティング大賞は、日本マーケティング協会(東京)が年に1度、優れたマーケティング事例を選出する。今回は151件からで、奨励賞はグランプリ、準グランプリに次ぐ5件が受賞した。協会担当者は「地域の売り出し方はゆるキャラが近年の主流だった。神戸タータンは普及の仕組みをつくり、神戸ブランドの向上と経済活性化に貢献した」と評する。

 協議会の石田原会長は「私たちの取り組みがまちのイメージアップや産業振興につながったと評価され、うれしい」と話した。