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川重、海上のLNG船での発電専用プラント開発

2019.06.13
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LNGで発電する専用船のイメージ図。中央と左が発電プラントを搭載した船で、小型船(右)が燃料のLNGを供給する(川崎重工業提供)

LNGで発電する専用船のイメージ図。中央と左が発電プラントを搭載した船で、小型船(右)が燃料のLNGを供給する(川崎重工業提供)

 川崎重工業(神戸市中央区)は、専用船を使って海上で発電するプラントのシステムを開発し、国際的な認証機関の基本承認を取得した。船に搭載した液化天然ガス(LNG)の発電設備で電気をつくり、陸上の送電網に供給する仕組み。今後、専用船の建造に向けて受注活動を本格化する。

 専用船は、船内に発電機やLNGタンク、受変電設備を備える。自力で航行できず、海上や河川にえい航して電力需要のある地域の近くに係留し、その場で発電する。電力需要が切迫している東南アジアなどの新興国向けや、建設用地が不足している地域での需要を見込んでいる。

 承認を受けたのは、ガスエンジンを用いた発電プラント。船の全長120メートル、幅36メートル。出力3万キロワットで、ガスエンジン4基とLNGタンク2基を神戸工場(神戸市中央区)と坂出工場(香川県坂出市)で製造する。

 川重はガスタービンを使うプラントも承認を申請中。2022年までに専用船2隻の受注を目指す。LNGの運搬船や燃料供給船も手掛けており、セットで売り込んで本格的な市場開拓を狙う。(横田良平)