ひょうご経済プラスTOP 経済 学習計画AIにお任せ 学習塾が中高生向けアプリ

経済

学習計画AIにお任せ 学習塾が中高生向けアプリ

2019.06.20
  • 印刷
バーコードを読み取るだけで、問題集の学習計画を自動で立案するスマートフォン向けアプリ=神戸市東灘区岡本1

バーコードを読み取るだけで、問題集の学習計画を自動で立案するスマートフォン向けアプリ=神戸市東灘区岡本1

 阪神間で学習塾を展開するドゥクエスト(神戸市東灘区)は、市販の問題集のバーコードを読み取るだけで、人工知能(AI)が日割りの学習計画を自動で立案するスマートフォン向けのアプリ「ビコラ」を開発し、提供を始めた。塾業界は少子化で競争が激化しており、同社はアプリ事業を核にして別会社を年内にも立ち上げ、将来的に新規上場を目指す。(中務庸子)

 学研プラス▽桐原書店▽いいずな書店-が協力し、書誌情報を提供。アプリは3社が出版する中学、高校生向けの問題集計約210冊に対応している。

 利用者はまず、学校名や学年、曜日ごとの学習頻度などを登録する。次にカメラ機能でバーコードをスキャンして問題を読み取り、その上で取り組みたい項目や順序、期間などを指定すると、カレンダー上に問題が割り振られる仕組み。さらにカレンダーをタップすると、その日に解くべき出題番号が表示され、それぞれに解答の所要時間を計測したり、正解したかどうかを記録したりできる。

 開発のきっかけは、塾の生徒の多くが家庭学習で計画を立てられず、問題集を有効活用できていないことだった。同社によると、学習計画を立案できるアプリは初めて。デジタル教材と競合する出版社側も問題集の販売促進につながるメリットがある。ドゥクエストは今後、協力企業を増やし、2020年末までに対応冊数を1万冊に引き上げ、利用者100万人を目指す。

 現在はAIのアルゴリズム(計算手法)開発などを外注しているが、数年以内に技術者を採用して完全に内製化する。今後、集めたビッグデータから問題集の難易度などを割り出し、受験生の習熟度にあった参考書を提案するサービスなどにも広げる計画。開発資金を調達するため、5~7年後の上場を目指すという。

 同社の担当者は「参考書や問題集は定量的な評価がない。受験生や出版社をサポートできるサービスにつなげたい」としている。無料で2冊まで登録でき、アプリを他人に紹介すると利用冊数を増やせる。

 ドゥクエストTEL078・855・8642