ひょうご経済プラスTOP 経済 「信頼回復へ全力で取り組む」 神鋼、株主総会で謝罪

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「信頼回復へ全力で取り組む」 神鋼、株主総会で謝罪

2019.06.20
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神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区脇浜海岸通(撮影・斎藤雅志)

神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区脇浜海岸通(撮影・斎藤雅志)

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は20日、神戸市中央区の神戸国際展示場で定時株主総会を開いた。山口貢社長は冒頭、アルミニウム製品などの品質データ改ざん事件で今年3月に罰金1億円の有罪判決を受けたことを謝罪。株主からは、社外の意見も含めた抜本的な再発防止策を求める意見などが出た。

 総会には株主372人が出席。山口社長は再発防止に向けた企業風土改革として、社長と社員の対話を4月までに延べ55回実施したなどと述べ、「信頼の回復はまだ緒についたばかり。経営陣が先頭に立ち、全力で取り組む」とした。

 株主からは、再発防止策が不十分だとして「外部の意見を取り入れた監視機能が必要。株主の意見も入れて一からやり直してほしい」との注文も。山口社長は、定期的に社外有識者らの監視を受けているとして「厳しい意見も胸に刻み、しっかり取り組みたい」と返した。

 神鋼が神戸製鉄所(同市灘区)で2021年度以降の稼働を目指す石炭火力発電所2基の増設計画には、株主が「二酸化炭素排出で地球温暖化を助長させる」「(石炭火力発電への)投資撤退の流れがあるが、リスクはないか」などと発言。神鋼は「国の基準や法を満たし、環境にも配慮している」「(資金繰りは)今のところ心配していない」と回答した。

 会場周辺では、増設計画に反対する市民らが「事業中止を働き掛けて」と株主らに訴えた。(横田良平、小林伸哉)