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初期費用20万円の災害対応駐車場 水やトイレ、テントを常備

2019.06.22
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水や簡易トイレを収めた備蓄倉庫と、バッテリー内蔵型自動販売機=明石市西明石北町3(イーエスプランニング提供)

水や簡易トイレを収めた備蓄倉庫と、バッテリー内蔵型自動販売機=明石市西明石北町3(イーエスプランニング提供)

フェンスの代わりにU字ブロックを並べた駐車場。災害時に移動し、緊急車両の出入りを可能にする=明石市西明石北町3(イーエスプランニング提供)

フェンスの代わりにU字ブロックを並べた駐車場。災害時に移動し、緊急車両の出入りを可能にする=明石市西明石北町3(イーエスプランニング提供)

 駐車場運営受託のイーエスプランニング(神戸市中央区)は、災害対応設備の提案をオーナー向けに始めた。阪神・淡路大震災の被災地で生活水とトイレに困った教訓を踏まえ、水や簡易トイレを収納する小型の備蓄倉庫を敷地内に設置。大地震などでライフラインが止まった際に応急的に使う。地域貢献を検討していた兵庫県明石市内の医療法人にこのほど初めて採用された。(内田尚典)

 備蓄倉庫は高さ1・8メートル、幅70センチ、奥行き50センチ。0・5リットル入りペットボトルの水を約190本保管し、賞味期限切れを起こさないように入れ替える。また、30~50回使える簡易トイレと、あわせて使う簡易テントをそれぞれ4点収めた。

 初期費用は約20万円。水の入れ替えは無料で、災害時に使った分だけ所有者が費用を負担する。

 これに加え、バッテリーを内蔵した清涼飲料水の自動販売機を設置。送電が途絶えても稼働し、開放キーを操作すれば避難者に在庫分を無償で提供できる。また、フェンスの一部をU字型のコンクリートブロックに変更した。災害時に人力で移動させ、復旧用の緊急車両や給水車の出入りを可能にする。

 国内大手も、携帯電話やラジオを充電できる太陽光発電や防寒品など備えた駐車場を整備している。同社は、「駐車場は街中で建物の倒壊や火災の影響を受けにくい。既存のオーナーやこれから検討する土地所有者向けに呼び掛ける」としている。