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丸亀製麺、巻き返しへ協業 助っ人はUSJ復活立役者の森岡氏

2019.06.25
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丸亀製麺の協業を発表し、握手するトリドールの粟田貴也社長(左)と「刀」CEOの森岡毅氏=東京都千代田区、大手町プレイスカンファレンスセンター

丸亀製麺の協業を発表し、握手するトリドールの粟田貴也社長(左)と「刀」CEOの森岡毅氏=東京都千代田区、大手町プレイスカンファレンスセンター

 トリドールホールディングス(HD、神戸市中央区)は25日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の経営をV字回復させた立役者として知られる森岡毅氏率いるマーケティング会社「刀」(東京都)と協業する、と発表した。19年3月期に客数、売上高が初めて前年割れした主力のうどん店「丸亀製麺」を、森岡氏の助言を得て立て直す。(西井由比子)

 同日、両者が東京都内で会見。森岡氏は、国産小麦にこだわり、打ちたて、ゆでたてを提供する創業以来のスタイルに着目し「これこそが他にない丸亀製麺の強み」と指摘。期間限定メニューによる既存顧客の来店促進に頼らず、うどんそのものをPRして新規顧客を開拓する手法を提案した。今年1月下旬以降、CMを通して店内製麺や出来たての食感などをPRしたところ「集客は既に10ポイント改善した」(森岡氏)という。

 テーマパーク復活の仕掛け人らしく、店内での「讃岐うどん体験」を楽しむ仕掛けづくりを進める考えを示し「粟田さんを外食王にしたい」と熱弁を振るった。粟田社長は「原点に立ち返り、ブランドを磨く」と力を込めた。

 協業は、毎月の集客が前年を下回り始めて危機感を抱いた粟田社長が、昨年夏ごろに森岡氏に協力を打診したのがきっかけ。19年3月期の丸亀製麺の国内店舗数は817で、売上高は前期比0・5%減、利益が11・1%減。集客数は既存店ベースで3・8%減と初めてマイナスに転じたが、20年3月期に入り「かなり力強い結果」(粟田社長)で推移しているという。

 加古川市出身の粟田社長と、伊丹市出身の森岡氏。兵庫県人同士のタッグとなり、粟田社長は森岡氏を「今最も信頼を寄せている」と紹介。さらなる出店と成長を目指すとした。

 一方、9月をめどに予定する東京・渋谷への本店登記の移転については「社内外の交流スペースを設けるなど、人材開発に力を入れる。飲食業界のイメージを変えるようなことをやっていきたい」と意欲を見せた。