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神戸医療産業都市推進機構、細胞加工施設用の医療系作業着を開発

2019.06.29
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快適さを追求した作業着を紹介する川真田伸・細胞療法研究開発センター長=神戸市中央区港島南町5

快適さを追求した作業着を紹介する川真田伸・細胞療法研究開発センター長=神戸市中央区港島南町5

 神戸医療産業都市推進機構(神戸市中央区)は、医療用の細胞製剤などをつくる際の作業着を開発した、と発表した。清浄な環境が求められる中で、ちりを抑えるのに作業着を重ねて着ても、汗による蒸し暑さを感じさせないよう工夫。快適に作業できるようにした。(長尾亮太)

 同機構傘下の「細胞療法研究開発センター」が、スポーツウエア製造のオンヨネ(新潟県長岡市)の協力を得て、5年がかりで開発した。今秋にも市販を予定している。

 新しい作業着は、清浄な環境を保つクリーンルーム内で、細胞製剤やウイルス製剤、抗体医薬などをつくる時に着用する。肌着とミドルウエアで構成。肌着が汗をためずに乾いた状態を保つのが特長だ。ほこりやちりを出さないよう重ね着をしても暑さを抑えられるため、快適に作業ができる。通気性に優れ、空調コストも節約できるという。

 同センターは近年、白血病など血液がんの新型治療薬「キムリア」を治験(臨床試験)用に製造するなどで注目を集める。川真田伸センター長が、クリーンルームを備える半導体製造工場に作業着の納入実績があるオンヨネに目を付け、2014年に共同開発を持ち掛けた。

 川真田センター長は「働く環境の改善を通して細胞製剤づくりを産業として発展させたい」と強調。オンヨネは企画から生産、販売までを一貫して自社で手掛けており、古賀隆志取締役は「スキーやアウトドア用ウエアで培った機能性が、他分野でも生かせてうれしい」と話している。