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世界最大級の日本酒品評会 20年開催の誘致断念 兵庫県

2019.07.11
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2016年の「インターナショナル・ワイン・チャレンジSAKE部門」では、14カ国の日本酒の専門家が審査した=神戸市東灘区、白鶴酒造

2016年の「インターナショナル・ワイン・チャレンジSAKE部門」では、14カ国の日本酒の専門家が審査した=神戸市東灘区、白鶴酒造

 兵庫県が、世界最大級の日本酒品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)SAKE部門」2020年開催の誘致を断念したことが10日までに、分かった。県は16年に初めて同部門の地元誘致に成功。20年開催の誘致にも乗り出していたが、開催費の負担額を巡って主催者側と折り合わなかったという。(山路 進)

 IWCは1984年から毎年、ロンドンで開かれる世界三大ワイン品評会の一つ。SAKE部門は2007年に創設され、主にロンドンで開催されてきた。

 同部門の創設10年目となった16年は、日本一の酒どころを発信しようと、県や神戸市、業界団体などが兵庫開催の誘致に成功した。全国346蔵の1282銘柄が出品され、国内外14カ国の審査員54人が参加。審査以外にも酒米「山田錦」の田植えも体験した。

 その後、井戸敏三知事は同年秋の県議会で「4年に1度は本県で開催するのはどうか」と発言。20年の兵庫開催に向け、主催者と協議してきた。

 県は、神戸市や業界などを含む地元負担について、16年の約7千万円と同水準を想定していたが、主催者は審査員の宿泊費など数千万円の上乗せを求め、物別れに終わったという。県の担当者は「地元開催は山田錦や日本酒のPRに有効だが、費用の増額は難しい。海外への販促支援は続ける」と説明する。24年以降の誘致についても未定という。

 同部門の開催に創設時から関わってきたIWCアンバサダーの平出淑恵さん(57)は「英国外での開催は主催者にとって人的、金銭的負担が大きい。ただIWCは世界に日本酒をアピールできる好機なので、再び兵庫で開かれることを期待したい」としている。